さて、今回は、公務員から転職する場合のお話をしたいと思います。
導入として、まず、なぜ現役の公務員の方々が、公務員を辞めたいと思うようになってしまうのか、そこらへんの理由や原因となる可能性に触れていきたいと思います。
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“昔の公務員”と”今の公務員”は決定的に違う
私がブログを書いている今の時期(2020年7月27日)はコロナの影響もあり、公務員人気が再燃するだろうと言われております。
新卒で公務員を目指す人の割合も増えていくかもしれませんし、民間企業から公務員に転職する人の割合も増えてくるかもしれません。
しかし、そのような中でも、公務員を退職し、民間企業へ転職したいと考えている方も一定数いるかと思われます。
特に公務員を辞めたい20代や30代は年々増加傾向にあるようです。
「クビにならないし、給料も比較的安定している公務員という身分を捨てるのはもったいない!」
そのように考える方もいるかもしれません。
しかし、現実はそんな簡単な問題ではありません。
まず理解してほしいのが、現在の公務員と、20年前以上の公務員とでは、置かれている立場、すなわち社会の情勢だったり構造が異なっている、ということです。
公務員いいな~、とか、公務員楽で羨ましいな~、とか、公務員クビにならなくて良いな~、とか言っている世間一般の人たちは、
公務員は安定していて、給料も比較的もらえるし、共済年金やその他福利厚生も充実している!!
という考えから抜け出せません。
過去の古臭い偏ったイメージというか、マスコミに踊らされているというか、もう少し現実の情報を手に入れる手段を身につけろと言いたいですね。
美味しい共済年金は無くクビもあり得る?
まず、共済年金はなくなりましたし(厚生年金に統一されました)、職務怠慢によりクビ(分限免職)になっている事例も出てきています。
分限免職は大阪市の橋本知事が有名ですよね笑
※公務員総研さんの記事にわかりやすい記事があったので参考に載せておきますね。
公務員だって結構クビになる – 「懲戒免職」「分限免職」「依願退職」
とにかく、今と昔の公務員て同じようで全然違うんですよ。
昔の、のほほんとしたイメージの公務員が今の40~50代以降の世代の人には染みついていて、どうしても公務員は楽!っていう世論が出来上がるんですよね。
先に言っておきますが、公務員はサービス残業の嵐ですし、災害対応や土日などに行われる自治会のイベント参加などもあり、プライベートが読めない部署にいる方も大勢います。
時代がモラルを多く求めている現在では、個人情報やその他多くの個人に関する権利関係が昔とは比べ物にならないほどになっています。
災害対応なんて昔は今ほどしっかりやってましたか?
住民への丁寧な説明や、個人情報に配慮した事務手続きなんて昔やっていましたか?
昔なんて国から言われたことをアホみたいになぞって住民のための自治なんて何もやってなかったですよ。(あくまで個人的見解です)
※前の記事にそこらへんの内容に触れているので、未読の方は是非ご覧ください。
公務員に求められるコミュニケーション能力とは?
今の若手の公務員の方々は本当によくやっていますが、
田舎の町役場や市役所でも部署によっては激務なところもあり、激務が理由で役場や市役所を辞めたいと考えている20代、30代の公務員は私の周りにもたくさんいらっしゃいました。
公務員から転職を考えているひとは少数派ではなくなってきているのかもしれません。
公務員の未来は前途多難
これに加えて、2025問題に代表されるような社会保障費の膨れ上がりもありますからね~
さらに言うとですね、
公共施設の維持・管理や、不況による社会的弱者の救済など、もう自治体の財布が徐々に悲鳴をあげていっているんですよ。
特に多くの公共施設はガタがきていて、多くの自治体で公共施設の在り方が議論されているはずです。
すいません続けて書きたいんですが、書きたいことが多すぎて、この記事だけでは収まらないため、今回はこのへんにしておきます。
次の記事では、現役公務員が抱いているであろう不満についてさらに書いていきたいと思います。